これら3つの測定はすべて1つのコンセントで迅速に行われ、建物の電源供給についてしっかりと理解することができます。
ホット・ニュートラル間電圧、ニュートラル・接地間電圧、およびホット・接地間電圧を測定することで、次の質問に答えることができます。
- コンセントの配線が間違っていますか？
- 分岐回路の負荷が重すぎますか？
- 敏感な電子負荷に必要な電圧が印加されていますか？
これら3つの測定はすべて1つのコンセントで迅速に行われ、建物の電源供給についてしっかりと理解することができます。
3極コンセントの接地極性テスト
コンセントが誤って配線されることは珍しくありません。3極コンセントには、ホットの差込口（短い）、ニュートラルの差込口（長い）、および接地の差込口（U字型）があります。ホット（黒）とニュートラル（白）の配線が逆になっていますか？ ニュートラルと接地線（緑）が逆になっているか、短絡していますか？
これらの状態は長期間、発見されないことがあります。多くの負荷は極性に対して敏感ではなく、ホットとニュートラルが逆になっているかどうかは気にしません。一方、コンピュータ機器や器具類などの敏感な電子負荷では、クリーンな接地（電圧や負荷電流のない接地）に注意を払います。1か所でもニュートラルと接地が反転していると、接地システム全体を危険にさらす可能性があります。
では、どうすればいいのでしょうか。
ホット・ニュートラル間は負荷電圧です。電圧は約120V（代表値115V～125V、米国の場合）である必要があります。これを正確に118.5Vと測定したとします。
- ニュートラル・接地間は、白い配線のインピーダンスを通して流れる負荷電流によって生じる電圧降下（IR降下とも呼ばれる）です。これを1.5Vと測定したとします。
- ホット・接地は、コンセントで利用可能な電圧源と考えることができます。これを120.0Vと測定すると、ホット・接地がホット・ニュートラル間電圧より高いことに気づきます。実のところ、ホット・接地間は、ホット・ニュートラル間電圧とニュートラル・接地間電圧の合計に等しくなります。
これらは正しい読み値ですか？ コンセントは正しく配線されていますか？
誤配線されたコンセントの発見方法
最も一般的な誤配線は、ホットとニュートラルが入れ替わっている場合、またはニュートラルと接地が入れ替わるか短絡した場合に発生します。これらの条件をどのように見つけますか？
- ホット・ニュートラル間を単独で測定しても、入れ替わっているかどうかはわかりません。ニュートラル・接地間またはホット・接地間を測定する必要があります。ニュートラル・接地間電圧が約120Vで、ホット・接地間が数ボルト以下の場合、ホットとニュートラルが反転しています。
- 負荷条件下では、ある程度のニュートラル・接地間電圧があるはずです。2V以下がかなり一般的です。ニュートラル・接地間電圧が0Vの場合、回路に負荷があると仮定して、偶発的か意図的かにかかわらずコンセントのニュートラル・接地の接続を確認します。
- ニュートラルと接地が入れ替わっているかどうかを確認するには、負荷がかかっている状態でホット・ニュートラルとホット・接地を測定します。ホット・接地はホット・ニュートラルより高くなければなりません。負荷が重くなるほど、差が大きくなります。回路に負荷がある状態で測定されたホット・ニュートラル間電圧がホット・接地より高い場合、ニュートラルと接地が入れ替わっています。これは潜在的な安全上の危険であり、状態を直ちに修正する必要があります。
ホット・接地の読み値は、3つの読み値のうち最も高い値である必要があります。故障していない正常な状態では、接地回路には電流が流れず、したがってIRドロップも発生しないはずです。接地接続は、ニュートラルに接続されているソース（メイン・パネルまたは変圧器）に配線が戻っていると考えることができます。測定が行われる接地経路のコンセント端では、接地はどの電圧源にも接続されていません（ここでも障害がないと仮定する）。したがって、接地線は、ソース電圧に戻る長いテスト・リードのようなものです。負荷が接続されている場合、ホット・接地コンセント電源電圧は、ホット・ニュートラル間電圧（負荷にかかる電圧）とニュートラル・接地間電圧（ニュートラルが接地回路への接続まで戻る電圧降下）の合計である必要があります。