1586A Super-DAQ 高精度温度スキャナ

主な機能

最大40個の絶縁ユニバーサル入力で、熱電対、PRT、サーミスタ、DC電圧、DC電流、抵抗を測定。
高精度測定（PRT ±0.005 ℃、熱電対：±0.5 ℃、サーミスタ：±0.002 ℃）。
毎秒最大10チャネルのスキャンが可能で、高速アプリケーションに最適。
スキャン、モニター、測定、デジタルマルチメーター（DMM）の4つの処理モードと、最大4チャネルのリアルタイムなカラートレンド機能を搭載。
最大20 MBのデータとセットアップファイルを内部不揮発性メモリまたは外部USBドライブに記録し、管理者とユーザープロファイルを使用してデータの保護とテストのトレーサビリティを実現。

製品概要: 1586A Super-DAQ 高精度温度スキャナ

1586A Super-DAQ高精度温度スキャナ

1586A Super-DAQは、高精度の温度や電気の測定値を時刻データとともに収集し、計測の担当者、エンジニア、品質管理担当者まで、プロセス制御や、システムの温度分析、品質標準の適合性評価、あるいは研究開発やトラブルシューティングのための詳しい現象調査など各種のデータ分析にご活用いただけます。測定データは、使用中の全チャンネルについてテーブル形式で表示でき、統計値も同じように表示できます。さらに4チャンネルを同時プロットするグラフ機能を装備し、パソコンにデータを送る前段階で結果を簡易に分析できるほか、測定のセットアップの手早い確認にも利用できます。

DAQ-STAQマルチプレクサを組み合わせた機器構成では、標準室でのPRT、RTD、サーミスタ、熱電対などの温度校正のための極めて高い精度を発揮します。またフルーク・キャリブレーション製のドライウェルや温度バスと接続し温度センサーの自動校正を実行することで、標準室の作業効率を向上させることができます。

1586Aが役立つ用途としては、温度分布の測定、温度測定の妥当性確認、プロセス用センサーの校正など、幅広い分野にわたります。このようなアプリケーションは製薬、バイオメディカル、食品加工、航空、自動車など多くの産業分野に見られます。

Super-DAQが持つこのクラスの製品の中でも特に優れた6つの特長：

最高水準の温度測定確度
現場測定と校正室の用途を使い分ける機器構成
動作モードを容易に切替
リアルタイムのカラー・グラフ表示
データの可搬性とセキュリティ
温度センサーの自動校正

1. 最高水準の温度測定確度

1586A Super-DAQは、PRT（白金測温抵抗体）、熱電対、サーミスタをこのクラス最高の精度で測定します。:

PRT: ±0.005 °C（外部DAQ-STAQマルチプレクサを使用時）
熱電対: ±0.5 °C（ハイキャパシティ・モジュールと内部CJC (冷接点補償)を使用時）
サーミスタ: ±0.002 °C

2. 現場測定と校正室の用途を使い分ける機器構成

工場などの現場用途には、Super-DAQに内部ハイキャパシティ・モジュールを取り付けて使います。特に温度プローブを複数使用している場合、測定の対象が変わるたびに熱電対やRTDを入力端子につなぎ換えるには結構な負担がかかります。内部ハイキャパシティ・モジュールは、使用する温度センサーが結線済みのモジュールをいくつか用意しておいて、測定に応じて取り替えるだけで切り換えることができます。また測定のセットアップ・ファイルを前もって保存しておけば、さらに手早く準備ができます。必要であれば、熱電対から、RTD、電圧、抵抗、電流まで全測定対象の入力を1個のハイキャパシティ・モジュールに接続して、どれでも使えるようにしておくこともできます。

正確な測定が第一条件となる標準室での校正では、Super-DAQにDAQ-STAQマルチプレクサを組み合わせて使うのがベストです。外部DAQ-STAQは、熱電対用ミニコネクタ（端子ごとに冷接点センサー有）と、当社特許のミニDWF金メッキ入力端子を備えています。ミニDWF端子は、裸線、スペードラグ端子、ミニバナナ・プラグのいずれの温度センサーも接続でき、温度校正作業でPRT、サーミスタ、熱電対の接続および取外しが簡単にできます。DAQ-STAQマルチプレクサは1586Aの上に積み重ねることができ、校正室内であまり場所を取りません。現場、校正室と場所に応じてSuper-DAQの構成を柔軟に使い分けることで、必要な機器の数を減らし、費用の削減を図ることができます。

3. 動作モードを容易に切替

Super-DAQはスキャン、モニター、測定、デジタル・マルチメータ（DMM）機能の4つの測定のモードがあり、切り替えも容易です。スキャン・モードでは、ユーザの設定に従ってチャンネルが順番に読み取られていきます。モニター・モードでは、スキャンを継続しながら任意の1チャンネルを表示できます。測定モードでは、1つのチャンネルのデータをテスト・ファイルの設定なしで記録することができます。DMMモードでは、正面パネルのチャンネル端子を普通のベンチトップ型デジタル・マルチメータとして使え、チャンネルを設定する手間なしにDC電圧、DC電流、抵抗（2線、4線式）を手早く測定できます。

4. リアルタイムのカラー・グラフ表示

データ収集システムには1チャンネルのデータしか目で見ることのできないものも多いですが、Super-DAQはテーブル形式で全チャンネルのデータをリアルタイムに確認できるほか、4チャンネルまでのカラー・グラフをリアルタイムに表示できます。グラフは特定の位置をズームインにより詳しく見たり、ズームアウトで全体の傾向を確認することもできます。履歴モードではスキャン・ファイルに収集されたデータをスクロールしながら見ていけます。パソコンを使わず、ソフトウェアの費用もかかりません。グラフ表示とテーブル表示を切り替えると、測定値のほかに統計値も表示できます。

5. データの可搬性とセキュリティ

Super-DAQは20 MBの内部メモリを持ち、時刻データを含む約75,000個の測定データを記録できます。データとセットアップ・ファイルは、USBメモリか、LANインターフェイスを使ったネットワーク接続によって、簡単にコンピュータに移し替えて分析などができます。またSuper-DAQは、2レベルのデータ・アクセス・セキュリティを装備しています。これによって、権限のないユーザが測定データやセットアップ・ファイルを不用意に変えたり、あるいは改ざんしたりする危険を防止できます。セキュリティ機能は、とくにデータのトレーサビリティ要求といった規制のある産業で重要になります。

6. 温度センサーの自動校正

自動校正機能を使うと、パソコンとソフトウェアがなくても、温度センサーの自動校正が実行できます。フルーク・キャリブレーション製の温度バスやドライウェルとRS-232インターフェイスで接続し、Super-DAQが熱源をコントロールして温度の自動校正を実行します。ユーザは校正点の数と温度値をプログラムして、スキャン順序を選択し（リニア、交互、アップ・ダウン）、参照用チャンネルを指定して、要求される安定性の幅を設定すればおしまいです。Super-DAQは、参照チャンネルから熱源の温度変化をモニターして、温度が安定したときに測定データを集め、それが終わると次の温度設定値に移ります。ユーザは校正の内容を設定して処理を開始させ、後はその場を離れて別の仕事に取り掛かることができます。Super-DAQをうまく活用することで、日常作業の効率を大きく改善できます。

仕様: 1586A Super-DAQ 高精度温度スキャナ

一般仕様
電源電圧	100 V 設定時: 90 V ～ 110 V 120 V 設定時: 108 V ～ 132 V 220 V 設定時: 198 V ～ 242 V 240 V 設定時: 216 V ～ 264 V
電源周波数	47 Hz ～ 440 Hz
消費電力	36 VA ピーク(24 W 平均)
環境温度範囲	動作時: 0 °C ～ 50 °C 仕様確度: 18 °C　～ 28 °C 保管時: −20 °C　～ 70 °C ウォームアップ: 仕様確度まで1時間
相対湿度範囲 (結露なし)	動作時: <80 % (0 ℃　～ 30 °C、) <50 % (30 ℃　～ 50 °C) 保管時: <95 % (−20 ℃　～ 70 °C)
高度	動作時: 2,000 m 保管時: 12,000 m
振動、衝撃	MIL-PRF-28800F Class 3準拠
チャンネル数	アナログチャンネル合計: 45 電圧/抵抗チャンネル: 41 電流チャンネル: 5 デジタルI/O: 8ビットトータライザ: 1 アラーム出力: 6 トリガー入力: 1
入力保護	50 V (すべてのファンクション、端子、レンジ)
演算チャンネル	チャンネル数: 20 演算: 和、差、積、商、多項式、べき乗、平方根、逆数、指数関数、対数、絶対値、平均値、最大値、最小値
トリガー	周期、外部(トリガー入力)、アラーム、リモート(バス)、手動、自動校正実行
メモリ	スキャンデータRAM: 75,000データ、時刻データ付きデータ/セットアップ・フラッシュメモリ: 20 MB
USBホストポート	コネクタタイプ: タイプA 機能: メモリファイルシステム FAT32 メモリ容量: 32 GB
USBデバイスポート	コネクタタイプ: タイプB クラス: Instrument 機能: 制御およびデータ送信コマンドプロトコル: SCPI
LAN	機能: 制御およびデータ送信ネットワークプロトコル: Ethernet 10/100, TCP/IP コマンドプロトコル: SCPI
RS-232	コネクタ: D-sub 9ピン(DE-9) ボーレート: 1200、 2400、 4800、 9600、 19200、 38400 機能: 熱源の制御
寸法	高さ: 150 mm 幅: 245 mm 奥行き: 385 mm 重量: 6 kg (標準的な機器構成時) 梱包重量: 9.5 kg (標準的な機器構成時)
適合規格	CE、CSA、IEC 61010第3版

測定仕様
確度仕様は、全般に中速と低速のサンプリング・レートによるものであり(別に記載のない場合)、1時間のウォームアップ後で、環境温度18 ℃～ 28 °Cの範囲で規定されています。仕様はチャンネルによって異なる場合があります。校正から1年間の確度仕様の信頼水準は95 %です。
スキャン速度	高速: 毎秒最高10チャンネル(各チャンネル0.1秒) 中速: 毎秒1チャンネル(各チャンネル1秒) 低速: 各チャンネル4秒 Slow: 4 seconds per channel
表示分解能	6 1/2桁(温度データの表示分解能は後述の測定諸元の表を参照)

PRT/RTD
温度範囲	−200 ℃ ～ 1200 ℃(温度センサーによる)
抵抗範囲	0 Ω ～ 4 kΩ
オフセット補償	0 Ω ～ 400 Ω、4線式: 電流反転 400 Ω ～ 4000 Ωまたは3線式: なし
測定電流反転周期(0 Ω ～ 400 Ωレンジ)	高速サンプリング・レート: 2 ms 中速サンプリング・レート: 250 ms 低速サンプリング・レート: 250 ms
最大リード線抵抗(4線式)	リード線あたりレンジの2.5 % (400 Ωおよび4 kΩレンジ)

PRT/RTD抵抗確度
確度は読み値の%と抵抗値で与えられます。これらの値で大きな方が確度の仕様となります。4線式PRT/RTDの確度が基本になります。3線式PRT/RTDを使う場合は、導線の抵抗値の不一致および電圧オフセットのために、チャンネル1では0.013 Ωを、チャンネルx01からx20までは0.05 Ωを確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。
レンジ	サンプリング・レート	DAQ-STAQモジュールおよびチャンネル1	ハイキャパシティ・モジュール	温度係数/℃（18℃～ 28℃の範囲外で）
0 Ω ～ 400 Ω	低速	0.002 %または0.0008 Ω	0.003 %または0.003 Ω	0.0001 %または0.0008 Ω
	中速	0.002 %または0.002 Ω	0.003 % または 0.003 Ω	0.0001 %または0.0008 Ω
	高速	0.002 %または0.005 Ω	0.003 %または0.006 Ω	0.0001 %または0.0008 Ω
400 Ω ～ 4 kΩ	低速	0.004 %または0.06 Ω	0.006 %または0.06 Ω	0.0001 %または0.008 Ω
	中速	0.004 %または0.1 Ω	0.006 %または0.1 Ω	0.0001 %または0.008 Ω
	高速	0.004 %または0.18 Ω	0.006 %または0.18 Ω	0.0001 %または0.008 Ω

PRT/RTD温度確度
確度は、4線式で公称100 ΩのPRT/RTDの場合です。3線式のPRT/RTDを使う場合、導線の抵抗値の不一致および電圧オフセットのために、チャンネル1では0.039 °Cを、チャンネルx01からx20までは0.15 °Cを確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。表の数値の間の確度は線形補間で求めます。仕様には温度センサーの確度は含まれていません。実際の温度測定のレンジは、温度センサーとその校正範囲によります。
サンプリング・レート	温度	DAQ-STAQモジュールおよびチャンネル1	ハイキャパシティ・モジュール	温度係数/℃（18℃～ 28℃の範囲外で）
低速	−200 °C	0.002 °C	0.008 °C	0.002 °C
	0 °C	0.005 °C	0.008 °C	0.003 °C
	300 °C	0.012 °C	0.018 °C	0.006 °C
	600 °C	0.02 °C	0.03 °C	0.01 °C
中速	−200 °C	0.005 °C	0.008 °C	0.002 °C
	0 °C	0.005 °C	0.008 °C	0.003 °C
	300 °C	0.012 °C	0.018 °C	0.006 °C
	600 °C	0.02 °C	0.03 °C	0.01 °C
高速	−200 °C	0.013 °C	0.015 °C	0.002 °C
	0 °C	0.013 °C	0.015 °C	0.003 °C
	300 °C	0.014 °C	0.018 °C	0.006 °C
	600 °C	0.02 °C	0.03 °C	0.01 °C

PRT/RTD測定
	温度表示の分解能
レンジ	低速/中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	測定電流
0 Ω ～ 400 Ω	0.001 °C	0.01 °C	±1 mA
400 Ω ～ 4 kΩ	0.001 °C	0.01 °C	0.1 mA

サーミスタ
温度範囲	−200 ℃～ 400 ℃(温度センサーによる)
抵抗範囲	0 Ω ～ 1 MΩ
サーミスタ抵抗確度
確度は、± (読み値の% + Ω)のかたちで与えられます。4線式のサーミスタで低速サンプリング・レートのときの確度仕様が基本になります。中速または高速サンプリング・レートを使う場合、表の値を確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。2線式のサーミスタの場合は、内部抵抗としてチャンネル1では0.02 Ωを、チャンネルx01からx20までは1.5 Ωを加え、さらに外部リード線の抵抗値を加えてください。
レンジ	低速サンプリング・レート	中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	温度係数/℃（18℃～ 28 ℃の範囲外で）
0 Ω ～ 2.2 Ω	0.004 % + 0.2 Ω	0.3 Ω加算	1 Ω加算	0.0005 % + 0.05 Ω
2.1 Ω ～ 98 Ω	0.004 % + 0.5 Ω	0.5 Ω加算	1.3 Ω加算	0.0005 % + 0.1 Ω
95 Ω ～ 1 MΩ	0.015 % + 5 Ω	5 Ω加算	13 Ω加算	0.001 % + 2 Ω
サーミスタ温度確度
確度仕様は、4線式サーミスタについてのものです。2線式サーミスタの場合は、内部抵抗として表の値を確度仕様に加えてください。環境温度が規定の温度範囲を外れている場合は、範囲外の温度1 °Cにつき確度仕様を25 %増やしてください。仕様には温度センサーの確度は含まれていません。実際の温度測定のレンジは温度センサーに左右されます。
確度、2.2 kΩサーミスタ
温度	低速サンプリング・レート	中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	2線式の追加確度
−40 °C	0.001 °C	0.001 °C	0.01 °C	add 0.001 °C
0 °C	0.003 °C	0.004 °C	0.01 °C	add 0.004 °C
25 °C	0.006 °C	0.011 °C	0.02 °C	add 0.016 °C
50 °C	0.008 °C	0.018 °C	0.04 °C	add 0.05 °C
100 °C	0.047 °C	0.114 °C	0.28 °C	add 0.34 °C
150 °C	0.23 °C	0.56 °C	1.34 °C	add 1.7 °C
確度、5 kΩサーミスタ
温度	低速サンプリング・レート	中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	2線式の追加確度
−40 °C	0.003 °C	0.004 °C	0.01 °C	add 0.001 °C
0 °C	0.002 °C	0.002 °C	0.01 °C	add 0.002 °C
25 °C	0.004 °C	0.006 °C	0.01 °C	add 0.007 °C
50 °C	0.005 °C	0.009 °C	0.02 °C	add 0.022 °C
100 °C	0.022 °C	0.052 °C	0.13 °C	add 0.16 °C
150 °C	0.096 °C	0.24 °C	0.57 °C	add 0.7 °C
確度、10 kΩサーミスタ
温度	低速サンプリング・レート	中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	2線式の追加確度
−40 °C	0.003 °C	0.004 °C	0.01 °C	add 0.001 °C
0 °C	0.002 °C	0.002 °C	0.01 °C	add 0.002 °C
25 °C	0.003 °C	0.004 °C	0.01 °C	add 0.004 °C
50 °C	0.005 °C	0.009 °C	0.02 °C	add 0.011 °C
100 °C	0.011 °C	0.024 °C	0.06 °C	add 0.067 °C
150 °C	0.04 °C	0.098 °C	0.24 °C	add 0.29 °C

サーミスタ測定
	温度表示の分解能
レンジ	低速/中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート	測定電流
0 Ω ～ 2.2 Ω	0.0001 °C	0.001 °C	10 μA
2.1 Ω ～ 98 Ω	0.0001 °C	0.001 °C	10 μA
995 Ω ～ 1 MΩ	0.0001 °C	0.001 °C	1 μA

熱電対
温度範囲	−270 ℃～ 2315 ℃(温度センサーによる)
電圧範囲	−15 mV ～ 100 mV
熱電対の電圧確度
確度は、± (読み値の% + μV)のかたちで与えられます。中速または低速サンプリング・レートのときの確度仕様が基本となります。高速サンプリング・レートを使う場合は、表の数値の間の確度は線形補間で求めます。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。
レンジ	確度、チャンネル1	Ch. x01 – x20	高速サンプリング・レート	温度係数/℃（18℃～ 28℃の範囲外で） 18 °C to 28 °C
−15 mV ～ 100 mV	0.004 % + 4 μV	2 μV加算	1 μV加算	0.0005 % + 0.0005 mV

熱電対冷接点の確度
モジュール	CJC確度	T.C./ °C Outside 温度係数/℃ （18 ℃～ 28 °Cの範囲外で）
DAQ-STAQモジュール	0.25 °C	0.02 °C
ハイキャパシティ・モジュール	0.6 °C	0.05 °C

熱電対の温度確度
確度仕様は、中速または低速サンプリング・レートを使うときのものです。高速サンプリング・レートを使う場合は、確度仕様を25 %増やしてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、範囲外の温度1 °Cにつき確度仕様を12 %増やしてください。固定/外部CJCの場合の確度に、冷接点温度の確度は含まれていません。表の数値の間の確度は線形補間で求めます。仕様には温度センサーの確度は含まれていません。実際の温度測定のレンジは温度センサーによります。
Type タイプ(レンジ)	温度	確度
		固定/外部CJC		内部CJC
		Channel 1	Ch. x01 – x20	DAQ-STAQ モジュール	ハイキャパシティ・モジュール Module
K −270 °C ～ 1372 °C	−200 °C 0 °C 1000 °C	0.28 °C 0.10 °C 0.14 °C	0.41 °C 0.15 °C 0.20 °C	0.76 °C 0.29 °C 0.32 °C	1.60 °C 0.62 °C 0.64 °C
T −270 °C ～ 400 °C	−200 °C 0 °C 200 °C 400 °C	0.27 °C 0.10 °C 0.08 °C 0.08 °C	0.40 °C 0.15 °C 0.12 °C 0.11 °C	0.76 °C 0.30 °C 0.23 °C 0.20 °C	1.60 °C 0.65 °C 0.47 °C 0.41 °C
R −50 °C ～ 1768 °C	0 °C 300 °C 1200 °C 1600 °C	0.76 °C 0.42 °C 0.33 °C 0.34 °C	1.13 °C 0.63 °C 0.47 °C 0.49 °C	1.16 °C 0.64 °C 0.48 °C 0.50 °C	1.28 °C 0.71 °C 0.52 °C 0.54 °C
S −50 °C ～ 1768 °C	0 °C 300 °C 1200 °C 1600 °C	0.74 °C 0.45 °C 0.37 °C 0.39 °C	1.11 °C 0.67 °C 0.54 °C 0.56 °C	1.14 °C 0.68 °C 0.55 °C 0.57 °C	1.26 °C 0.76 °C 0.60 °C 0.63 °C
J −210 °C to 1200 °C	−200 °C 0 °C 1000 °C	0.20 °C 0.08 °C 0.11 °C	0.29 °C 0.12 °C 0.14 °C	0.65 °C 0.28 °C 0.25 °C	1.41 °C 0.61 °C 0.53 °C
N −270 °C to 1300 °C	−200 °C 0 °C 500 °C 1000 °C	0.42 °C 0.15 °C 0.12 °C 0.14 °C	0.62 °C 0.23 °C 0.17 °C 0.19 °C	0.90 °C 0.34 °C 0.24 °C 0.26 °C	1.69 °C 0.64 °C 0.44 °C 0.45 °C
E −270 °C to 1000 °C	−200 °C 0 °C 300 °C 700 °C	0.17 °C 0.07 °C 0.06 °C 0.08 °C	0.25 °C 0.10 °C 0.09 °C 0.10 °C	0.64 °C 0.27 °C 0.21 °C 0.21 °C	1.42 °C 0.61 °C 0.46 °C 0.45 °C
B 100 °C to 1820 °C	300 °C 600 °C 1200 °C 1600 °C	1.32 °C 0.68 °C 0.41 °C 0.38 °C	1.97 °C 1.02 °C 0.60 °C 0.55 °C	1.97 °C 1.02 °C 0.60 °C 0.55 °C	1.97 °C 1.02 °C 0.60 °C 0.55 °C
C 0 °C ～ 2315 °C	600 °C 1200 °C 2000 °C	0.23 °C 0.28 °C 0.44 °C	0.33 °C 0.40 °C 0.60 °C	0.37 °C 0.45 °C 0.66 °C	0.54 °C 0.63 °C 0.91 °C
D 0 °C ～ 2315 °C	600 °C 1200 °C 2000 °C	0.22 °C 0.26 °C 0.39 °C	0.32 °C 0.36 °C 0.53 °C	0.34 °C 0.39 °C 0.56 °C	0.44 °C 0.49 °C 0.69 °C
G 0 °C ～ 2315 °C	600 °C 1200 °C 2000 °C	0.24 °C 0.22 °C 0.33 °C	0.36 °C 0.32 °C 0.46 °C	0.36 °C 0.32 °C 0.46 °C	0.36 °C 0.33 °C 0.46 °C
L −200 °C ～ 900 °C	−200 °C 0 °C 800 °C	0.13 °C 0.08 °C 0.09 °C	0.19 °C 0.12 °C 0.12 °C	0.45 °C 0.28 °C 0.23 °C	0.99 °C 0.62 °C 0.48 °C
M −50 °C to 1410 °C	0 °C 500 °C 1000 °C	0.11 °C 0.10 °C 0.10 °C	0.16 °C 0.15 °C 0.14 °C	0.30 °C 0.25 °C 0.21 °C	0.64 °C 0.51 °C 0.41 °C
U −200 °C to 600 °C	−200 °C 0 °C 400 °C	0.25 °C 0.10 °C 0.08 °C	0.37 °C 0.15 °C 0.11 °C	0.71 °C 0.30 °C 0.20 °C	1.48 °C 0.63 °C 0.40 °C
W 0 °C to 2315 °C	600 °C 1200 °C 2000 °C	0.24 °C 0.22 °C 0.33 °C	0.36 °C 0.32 °C 0.46 °C	0.36 °C 0.32 °C 0.46 °C	0.36 °C 0.33 °C 0.46 °C

熱電対の測定
レンジ	温度表示の分解能
	低速/中速サンプリング・レート	高速サンプリング・レート
−270 °C ～ 2315 °C	0.01 °C	0.1 °C

DC電圧
最大入力	50 V、全レンジ
コモンモード除去比	140 dB、50 Hzまたは60 Hz (LOW側リード線1 kΩ不平衡負荷)、ピーク最大±50 V
ノーマルモード除去比	55 dB、電源周波数±0.1 %、ピーク最大はレンジの±120 %
A/D変換直線性	読み値の2 ppm + レンジの1 ppm
入力バイアス電流	30 pA、25 °C
DC電圧確度
確度は± (読み値の% + レンジの%)のかたちで与えられます。チャンネル1で中速または低速サンプリング・レートのときの確度仕様が基本になります。チャンネルx01からx20までと、高速サンプリング・レートの場合は、表の値を確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。
レンジ	確度、チャンネル1	Ch. x01 – x20	高速サンプリング・レート使用時の追加確度	温度係数/℃（18℃～ 28 ℃の範囲外で） 18 °C to 28 °C
±100 mV	0.0037 % + 0.0035 %	2 μ加算	レンジの0.0008 %	0.0005 % + 0.0005 %
±1 V	0.0025 % + 0.0007 %	2 μ加算	レンジの0.0008 %	0.0005 % + 0.0001 %
±10 V	0.0024 % + 0.0005 %	−	レンジの0.0008 %	0.0005 % + 0.0001 %
±50 V	0.0038 % + 0.0012 %	−	レンジの0.0008 %	0.0005 % + 0.0001 %
DC電圧入力
	分解能		入力インピーダンス
レンジ	低速/中速	高速	入力インピーダンス
±100 mV	0.1 μ	1 μ	10 GΩ [1]
±1 V	1 μ	10 μ	10 GΩ [1]
±10 V	10 μ	100 μ	10 GΩ [1]
±50 V	100 μ	1 mV	10 MΩ ±1 %
[1] - ±12 Vを超える入力はクランプされます。最大クランプ電流は3 mA

DC電流
入力保護	0.15 A、リセット可能　PTC
DC電流確度
確度は± (読み値の% + レンジの%)のかたちで与えられます。中速または低速サンプリング・レートのときの確度仕様が基本になります。高速サンプリング・レートの場合は、表の値を確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。
レンジ	確度	高速サンプリング・レート使用時の追加確度	温度係数/℃（18 ℃～ 28 °Cの範囲外で） 18 °C to 28 °C
±100 μA	0.015 % + 0.0035 %	レンジの0.0008 %	0.002 % + 0.001 %
±1 mA	0.015 % + 0.0011 %	レンジの0.0008 %	0.002 % + 0.001 %
±10 mA	0.015 % + 0.0035 %	レンジの0.0008 %	0.002 % + 0.001 %
±100 mA	0.015 % + 0.0035 %	レンジの0.0008 %	0.002 % + 0.001 %
DC電流入力
	分解能
レンジ	低速/中速	高速	負担電圧
±100 μA	0.1 nA	1 nA	<1 mV
±1 mA	1 nA	10 nA	<1 mV
±10 mA	10 nA	100 nA	<1 mV
±100 mA	100 nA	1 μA	<1 mV

抵抗値
最大リード線抵抗(4線式)	リード線あたり10 Ω (100 Ω、1 kΩレンジ)、リード線あたり1 kΩ (その他のレンジ)
抵抗確度
確度は± (読み値の% + レンジの%)のかたちで与えられます。4線式抵抗で中速または低速サンプリング・レートのときの確度仕様が基本になります。2線式の抵抗の場合は、内部抵抗としてチャンネル1では0.02 Ωを、チャンネルx01からx20までは1.5 Ωを加算したうえで、さらに外部リード線抵抗を加えてください。高速サンプリング・レートを使う場合は、表の値を確度仕様に加えてください。環境温度が規定範囲を外れている場合は、温度係数値に規定範囲外となった温度を掛けて確度仕様に加えてください。
レンジ	確度	高速サンプリング・レート使用時の追加確度	1T.C./ °C Outside 8 °C to 28 °C
100 Ω	0.004 % + 0.0035 %	レンジの0.001 %	0.0001 % + 0.0005 %
1 kΩ	0.003 % + 0.001 %	レンジの0.001 %	0.0001 % + 0.0001 %
10 kΩ	0.004 % + 0.001 %	レンジの0.001 %	0.0001 % + 0.0001 %
100 kΩ	0.004 % + 0.001 %	レンジの0.001 %	0.0001 % + 0.0001 %
1 MΩ	0.006 % + 0.001 %	読み値の0.002 % + レンジの0.0008 %	0.0005 % + 0.0002 %
10 MΩ	0.015 % + 0.001 %	読み値の0.002 % + レンジの0.0008 %	0.001 % + 0.0004 %
100 MΩ	0.8 % + 0.01 %	レンジの0.01 %	0.05 % + 0.002 %
抵抗入力
レンジ	分解能低速/中速	高速	測定電流 (開放電圧)
100 Ω	0.1 mΩ	1 mΩ	1 mA (4 V)
1 kΩ	1 mΩ	10 mΩ	1 mA (4 V)
10 kΩ	10 mΩ	100 mΩ	100 μA (6 V)
100 kΩ	100 mΩ	1 Ω	100 μA (12 V)
1 MΩ	1 Ω	10 Ω	10 μA (12 V)
10 MΩ	10 Ω	100 Ω	1 μA (12 V)
100 MΩ	100 Ω	1 kΩ	0.1 μA (12 V)

デジタルI/O
絶対電圧範囲	–4 V ～ 30 V
論理High最小入力	2.0 V
論理Low最大入力	0.7 V
出力タイプ	アクティブ・ロー／オープンドレイン
論理Low出力(<1 mA)	0 V ～ 0.7 V
最大シンク電流	50 mA
出力抵抗	47 Ω
トータライザ
絶対電圧範囲	–4 V ～ 30 V
論理High最小	2.0 V
論理Low最大	0.7 V
最小パルス幅	50 μs
最大周波数	10 kHz
チャタリング除去時間	1.7 ms
最大カウント	1048575 (20 ビット)
トリガー
絶対電圧範囲	–4 V ～ 30 V
論理High最小	2.0 V
論理Low最大	0.7 V
最小パルス幅	50 μs
最大レイテンシ	100 ms
アラーム出力
絶対電圧範囲	–4 V ～ 30 V
出力タイプ	オープンドレイン、アクティブ・ロー
論理Low出力(<1 mA)	0 V ～ 0.7 V
最大シンク電流	50 mA
出力抵抗	47 Ω
1586-2588 DAQ-STAQ入力モジュール仕様
最大入力	50 V
オフセット電圧	<2 μV
3線式、導線の抵抗値の不一致	<50 mΩ
CJC確度	0.25 °C
1586-2586ハイキャパシティ入力モジュール仕様
最大入力	50 V
オフセット電圧	<2 μV
3線式、導線の抵抗値の不一致	<50 mΩ
CJC確度	0.6 °C