高温用メタル・シース標準白金抵抗温度計 5699
主な機能
- アルミニウム点(660 ℃)までの範囲。
- 汚染防止用のInconel™ およびプラチナシースを使用。
- 8 mK/年未満のドリフト。
- 670 ℃の高温の炉またはバスでほぼ使用可能。
製品概要: 高温用メタル・シース標準白金抵抗温度計 5699
5699はフルーク・キャリブレーションの温度標準のエンジニアの手で設計製造されており、歪みのないセンサー部分は標準白金抵抗温度計の規格 ITS-90 を満たし、長期ドリフトを最小限に抑えています。
通常の使用であれば、1年後でもドリフトは0.008 ℃以下です(代表値0.003 ℃以下)。手入れの状態や取り扱い方によってはさらに低いドリフト・レートも可能です。電気ノイズ(特にAC測定時)を減らすため、4本のリード線に接地用にグラウンド線が1本追加されています。5699は旧来の工業用標準であったインコネル・シースの標準白金抵抗温度計が大きく改善された製品と言えます。
5699 は直径 5.56 mm のインコネル・シースで覆われており、丈夫で応答時間の速い標準白金抵抗温度計(SPRT)です。シースの内部では、センサー部分は薄い白金のハウジングで保護されており、高温の金属ケース内に現れる金属イオンとの反応による白金の汚染を防ぎます。このように、化合による純度の劣化が少ないということは、高温の金属ブロック炉で何時間も使用した後でもドリフトが低いということです。
5699の校正を依頼される場合は、フルークの一次標準ラボで-200 ℃から661 ℃のどのレンジもカバーした定点校正を始めとして、様々なオプションからお選びいただけます。
フルーク・キャリブレーションでは、SPRTの設計・製造から校正まで、さらにこれらを標準器として利用する等、日常的にSPRTに接しており、SPRTについてはどこよりも熟知しています。白金抵抗温度計をお探しでしたら、フルークにご連絡ください。
仕様: 高温用メタル・シース標準白金抵抗温度計 5699
仕様 | |
温度レンジ | –200 °C ~ 661 °C |
TPW 公称抵抗値 | 25.5Ω (± 0.5Ω) |
電流 | 1 mA |
抵抗比 | W(302.9146 K) ≥ 1.11807 W(234.3156 K) ≤ 0.844235 |
感度 | 0.1 Ω/ °C |
ドリフト・レート | < 0.008 °C/年 (< 0.003 °C/年 代表値) |
繰り返し性 | < 1 mK |
TPWでのセルフ・ヒーティング | < 0.001 °C (電流1 mA) |
再現性 | ± 0.001 °C以内 |
TPWでのドリフト(温度サイクル後) | < 0.001 °C |
白金線の直径 | 0.07 mm |
リード線 | 4線および接地線 |
保護シース | Inconel |
直径 | 5.56 mm ± 0.13 mm (0.219 in ± 0.005 in) |
長さ | 482 mm (19 in) |
絶縁抵抗 | > 100 MΩ at 661 °C > 1000 MΩ at 20 °C |
モデル: 高温用メタル・シース標準白金抵抗温度計 5699
高温用メタルシース標準白金抵抗温度計、メープル製キャリング・ケース付き
白金抵抗温度計のNVLAP 認定校正, –200 °C ~ 660 °C