PPCH 自動圧力コントローラー/校正器
主な機能
- 最大 200 MPa (30,000 psi) の液体圧力用の高精度なコントローラ。
- AutoRange (オートレンジ) 機能を搭載し、さまざまなトランスデューサをサポートし、圧力を 150 psi 未満に確実に設定。
- Q-RPT: 精度を高め、不確かさを低減。読み取りの +/- 0.01%。
- AutoRange (オートレンジ) 機能で、校正される DUT のレンジにわたってあらゆる操作の側面を最適化。極めて高い制御分解能、複数の制御モード。10:1の圧力制御ターンダウン比
- オープン・アーキテクチャにより、内部またはリモートでの柔軟な圧力測定、Q-RPT が可能。
製品概要: PPCH 自動圧力コントローラー/校正器
水晶振動式基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)モジュール
PPCHの傑出した圧力測定仕様は、Fluke Calibration独自の水晶振動式基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)モジュールによって可能になりました。
Q-RPTは、圧力により生じる水晶の自然発振周波数の変化を測定することによって、圧力を測定します。Q-RPTモジュールで使用するために、各トランスデューサーは、自動一次圧標準を使用して個別に評価され、特性化されています。必要なレベルの直線性、再現性、安定度を示すトランスデューサーのみが選択されています。15年を超える数千の水晶振動式圧力トランスデューサーの経験から生まれた独自の補償モデルを適用して、トランスファー標準器に必要な計測特性を最適化しています。
PPCHは、Q-RPTの高精度と安定度を必要としないアプリケーション向けに、低コストのユーティリティ・センサーを搭載して納入することができます。
PPCHで使用可能なQ-RPT | ||
Q-RPTの名称 | SI版の最大レンジ 絶対圧ゲージ圧(MPa) | 米国版の最大 レンジ絶対圧ゲージ圧(psi) |
A200M1 | 200 | 30 000 |
A140M1 | 140 | 20 000 |
A100M1 | 100 | 15 000 |
A70M | 70 | 10 000 |
A40M | 40 | 6 000 |
A20M | 20 | 3 000 |
1. Hi Q-RPTのみ、Lo Q-RPT位置では使用不可
Infinite Ranging™とautoRange™
単一の圧力コントローラーで幅広いテスト装置に対応するには、「読み値の%」で表される測定の不確かさの他に、さらに多くのことがあります。
必要な測定の不確かさに加えて、PPCHはテストと校正アプリケーションにおける真のレンジアビリティに必要な完全な圧力制御機能と適応力を発揮することができます。Infinite RangingはPPCHの用途を広げ、多様な被測定機器への適用を可能にします。使いやすいオートレンジ機能により、テストの開始時の簡単なキー入力やリモート・コマンド文字列で、コントローラーの全機能を適応させ、特定のレンジに合わせて最適化させることができます。
オープン・アーキテクチャ
PPCHコントローラーは、最大4つのQ-RPTモジュールで構成できます。これらはPPCHコントローラーの内部にも外部にも配置できます。外部Q-RPTはRPM4™基準圧力モニターに搭載します。これにより、RPM4のQ-RPTはPPCHシステムの一部として、PPCHによって管理されるようになります。PPCHを外部Q-RPTレンジよりも大きな圧力で使用する場合は、外部Q-RPTは切断するかバルブで保護する必要があります。PPCHシステムの構成例には次のようなものがあります 。
- PPCHに1つまたは2つのQ-RPTを内蔵し、スタンドアローンの「1ボックス」コントローラー/校正器パッケージとして使用する
- PPCHはQ-RPTを内蔵せず、外部Q-RPTを使用して、基準圧力測定をコントローラーからリモートで実行するシステムを構成する。この構成は、コントローラーをインストールしたままで、基準器をシステムから取り外したり(再校正のためなど)、被試験装置/システムのすぐ近くに基準測定器を配置したりする場合に適しています。
- PPCHにQ-RPTを内蔵せずに、低コストの自動圧力設定および制御装置として使用する(たとえば、PG7000™ピストン・ゲージ・システムの圧力制御を自動化する場合など)。
機能
PPCHには、今日の最先端機器に期待されるすべての機能があり、次のような多くの機能を備えています。
- ユーザーが基準を調整できる圧力「準備完了/未完了」インジケータ
- インテリジェントAutoZero™機能
- 16種類のSI版および米国版圧力単位
- 自動液圧ヘッド補正
- DUT公差試験用のオンボードのプログラマブル校正シーケンス
- ハンズフリーのテストが実行可能なリモート[ENTER]フットスイッチ
- システム設計用バルブ・ドライバー・オプション
- 自動リーク・テスト
- RS-232およびIEEE- 488通信
- 簡単な無償の組み込みソフトウェアのアップグレード用のフラッシュ・メモリ
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
仕様: PPCH 自動圧力コントローラー/校正器
PPCH 全般仕様 | |
電源仕様 | 85~264 VAC、50/60 Hz、75 W(最大) |
標準使用温度範囲 | 15 ~ 35 °C |
振動 | MIL-T-28800D に適合 |
重量(代表値) | 約50 kg(110 lb) |
寸法 | 高さ30 cm x幅52 cm x奥行50 cm (12 in x 20.5 in x 20 in)筺体込み 6U Hラック・マウント・バージョン |
通信ポート | RS232(COM1、COM2)、IEEE-488.2 |
動作モード | ゲージ圧、絶対圧 |
圧力レンジ | 大気~最大200 MPa(30,000 psi) |
使用液 | 標準セバケート・オイルその他オプション(Fluke Calibrationにお問い合わせください) |
内部タンク容量 | 250 cc(外部は無限) |
駆動用空気供給 | 70M~500 kPa(75 psi)、300 l/m(10cfm) 140M~500 kPa(75 psi)、450 l/m(15cfm) 100M~700 kPa(100 psi)、300 l/m(10cfm) 200M~700 kPa(100 psi)、450 l/m(15cfm) |
圧力接続配管 | ドライブ給気:1/8 in NPT F テスト:DH500(AE F250C、HIP HF4と同等) |
ユーティリティ・センサー | 精度/分解能 ± 0.10%スパン/ 0.001%スパン |
ドライバー | (8)12V、1 A(最大合計出力) |
CE 準拠 | 対応可能(指定が必要) |
圧力制御 | |
制御モード | Dynamic(動的):目標圧力を維持制限内に設定し、目標値を維持するために継続的に圧力を調節します。 Static(静的):目標圧力を維持制限内に設定し、制御を切り、圧力を自然に安定させます。 Monotonic(単調):目標圧力に設定し、 圧力増分と同じ方向に極めて遅いランプを維持します。 Ramp(ランプ):ユーザー指定の圧力変化率を設定し、維持します。 Piston Gauge(ピストン・ゲージ):PPCHをPG7302™によって制御し、ピストン・ゲージ圧制御を自動化します。 |
制御精度 | Q-RPTスパンの±0.003%まで |
制御容量 | 0~100 cc、最適50 cc(容量が多くても動作しますが、圧力の安定に時間がかかります) |
制御速度 | スルー・レート(0~フル・スケール):60秒 動的モードの代表的準備時間:90~120秒 (維持制限の増加または単調制御の使用によって短縮) |
最小制御圧力 | 1 MPa(150 psi)(最適条件下およびPG7302の使用により低下) |
測定および吐出圧力(Q-RPT) | ||
ウォーム・アップ時間 | コールド起動からは30分の温度安定時間を推奨 | |
分解能 | 最大1 ppm、ユーザー調節可能 | |
校正 | A2LA認定校正レポートを添付 | |
Q-RPT | A200M未満 A200M | A200M未満 A200M |
確度 1 | 読み値の± 0.012%5 | 読み値の± 0.015%5 |
1 年間の予測安定度2 | 読み値の± 0.005 | 読み値の± 0.005 |
測定の不確かさ | 読み値の± 0.013%5 | 読み値の± 0.018%5 |
圧力の不確かさ (動的制御モード)4 | 読み値の± 0.016%5 | 読み値の± 0.020%5 |
2. AutoZero機能の定期使用を想定した予測年間安定度リミット(k=2)。AutoZeroは、ゲージ圧モードでの排気時に、絶対圧モードでの気圧基準と比較して、自動的に行われます。AutoZを使用しない絶対圧モードの予測年間安定度は±(Q-RPTスパンの0.005% + 読み値の0.005%)。
3. 精度、年間予測安定度、温度効果、校正の不確かさをISO「Guide to the Expression of Uncertainty in Measurement」に従って拡張(k=2)し組み合わせた場合の、印加圧力の真値からのQ-RPT指示値の最大偏差。
4. 測定の不確かさと動的制御維持制限を含めた真値からのPPCH制御圧力の最大偏差。
5. 読み値の%はQ-RPTスパンの30~100%に適用されます。Q-RPTスパンの30%未満では、不確かさは読み値の%にQ-RPTスパンの30%を掛けて得られる定数値です。
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
モデル: PPCH 自動圧力コントローラー/校正器
油圧コントローラー/校正器
PPCH 自動圧力コントローラー/校正器、油圧用、内蔵 Q-RPT なし(ユーティリティ・センサーのみ)
構成方法:
- 必要な最大制御圧力を決定します。以下を選択します。
- 200 MPa (30 000 psi)には PPCH-200M
- 140 MPa (20 000 psi)には PPCH-140M
- 100 MPa (15 000 psi)には PPCH-100M
- 70 MPa (10 000 psi)には、PPCH-70M
- 適切な RPM4 を構成します。PPCH の最大圧力は、PPCH システムの最大圧力を決定することに注意してください。
PPCH 自動ガス圧力コントローラー/校正器、油圧用、1 または 2 個の内蔵 Q-RPT
構成方法:
- 必要な最大制御圧力を決定します。以下を選択します。
- 200 MPa (30 000 psi)には PPCH-200M
- 140 MPa (20 000 psi)には PPCH-140M
- 100 MPa (15 000 psi)には PPCH-100M
- 70 MPa (10 000 psi)には、PPCH-70M
- 1 または 2 個の Q-RPT を選択します。Lo Q-RPT は A70M 以下である必要があります。
PPCH石英基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)
PPCH石英基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)
PPCH石英基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)
PPCH石英基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)
PPCH石英基準圧力トランスデューサー(Q-RPT)
特殊液
特別校正
筐体(ベンチ・アプリケーション用)
CE マーク
SIユニット版