7250, 7250i, and 7250xi 圧力コントローラー/校正器

シリーズ 7250 圧力コントローラー/校正器は、類のない性能、アクティブ・マトリックス・カラー画面、強化されたコントロール安定性を備えています。1 台の計測器で複数のセンサーとレンジを使用できるため、シリーズ 7250 は確度、安定度、速度、お手頃感を併せ持っています。モデル 7250xi、7250i、7250 は、最大 2,500 psi（17.2 MPa）まで測定可能で、独自の石英センサー、高確度の圧力センシング技術を使用した圧力校正器です。各石英センサーは、Fluke Calibration の圧力校正器で必要とされる高性能を発揮するように製造され、試験されているため、すべてのお客様がその計測器で品質、確度、および安定度を享受できます。

標準確度

モデル 7250 は、最大レンジ 2,500 psi（17.2 MPa）でフルスケールの 0.003 % の確度を備え、自動圧力試験と校正に対する経済的なアプローチを可能にします。3,000 psi（21 MPa）フルスケール・レンジは 900 psi ～ 3000 psi（6.3 ～ 21 MPa）で読み値の 0.012% の確度で利用できます。

モデル 7250xi および 7250i は、読み値の確度のパーセント値を大幅に向上し、1 台の計測器で機能を高めているため、幅広い圧力装置やレンジの校正に必要な投資を削減できます。

Model 7250xi は、計測器レンジの 5 % ～ 100 % で読み値の 0.005 % の確度を提供します。この類のない確度は、1 台の計測器で独特な石英圧力センシング技術と複数の石英センサーを採用することで実現されています。0 ～ 20 psi および 0 ～ 2,500 psi（0 ～ 140 kPa および 0 ～ 17.2 MPa）の多様な圧力レンジを利用できます。

モデル 7250i は、レンジ 25 % ～ 100 % で読み値の 0.005 % の確度を備え、0 ～ 5、0 ～ 2,500 psi（0 ～ 35 kPa、0 ～ 17.2 MPa）の多様なレンジで利用できます。

7250xi では 5%、7250i では 25 % のそれぞれの下側しきい値未満の圧力で、確度は下側の値の 0.005 % になります。たとえば、1,000 psi（7 MPa）モデル 7250xi は、50 ～ 1,000 psi（0.035 ～ 7 MPa）で読み値の 0.005 % の確度、0 ～ 50 psi（0 ～ 0.035 MPa）の圧力では 50 psi（0.035 MPa）の 0.005 % の確度です。

高速な圧力制御

2,500 psi（17.2 MPa）までのシリーズ 7250 のすべての計測器は、15 inch3（245 cc）容積の設定点にオーバーシュートなしで 20 秒以内に到達し、高速な圧力試験と校正を可能にしています。
デュアル・コントロール・モード
シリーズ 7250 には、2 つのユーザー選択可能なモード（アクティブ・モードとパッシブ・モード）があります。アクティブ・モードでは、7250 は継続して設定点を維持し、小量の漏れや温度による圧力変化を補正できます。パッシブ・モードでは、ユーザーがコントロール・バンドを定義すると、7250 はコントロール・バンド内に設定点が達したときにコントローラーをオフにします。リーク・フリーおよび温度安定システムでは、パッシブ・モードは追加の不確かさに寄与しないため、最適な性能を得ることができます。

圧力試験と校正の自動化

7250 は使いやすく、次の複数の方法で校正を自動化できます。

ステップ・アップ/ダウン：増分が一定の間隔の校正では、ユーザー定義ステップ値を入力します。シリーズ 7250 では、ジョグ・ダイヤルを使用してステップ量だけ圧力を増減できます。手間のかかるキーストローク・シーケンスをプログラムする必要はありません。

掃引試験：簡素な操作ルーチンの場合は、ダイヤル・ゲージの場合と同様に、スタート値、ストップ値、サイクルの繰り返し回数を入力します。シリーズ 7250 は、校正の実行の前に試験対象装置を自動的に操作します。

オンボード・プログラム：頻繁に使用する校正や時間のかかる校正の場合、シリーズ 7250 は最大で 20 のユーザー定義プログラム/プロファイルを最大で合計 1000 のステップとともに内部メモリーに保存できます。

コンピュータ・インターフェイス：すべてのシリーズ 7250 は、RS-232 インターフェイスと IEEE-488 インターフェイスの両方を備えており、シリーズ 7250 の構文はプログラミングが簡単な SCPI プロトコルに従っています。 LabVIEW® ドライバーを無償でダウンロードして利用できます。 標準の機能として、以前の世代のシリーズ 7215、7010、6000 計測器で記述されたソフトウェアはシリーズ 7250 で完全にサポートされています。シリーズ 7250 は、510 エミュレーション・モードに設定して、DPI 510 用に本来記述されたソフトウェアを使用することもできます。ファームウェアの更新は、RS-232 インターフェイスを介して実行することもできます（更新はウェブ・サイトからダウンロードできます）。7250 シリーズは COMPASS ソフトウェアと互換性があります。

任意の空気圧校正を処理できる多機能性
シリーズ 7250 は、ほとんどすべての種類の空気圧校正を処理できる多機能性を備えています。

広い圧力レンジ：5 ～ 3,000 psi（35 kPa ～ 21 MPa）の多様な標準/カスタム・フル・スケール圧力レンジで利用できます。

圧力単位/スケール：次の 12 の測定単位から選択できます。inHg（0 °C および 60 °F）、kPa、bar、psi、inH2O（4 °C、20 °C および 60 °F）、kg/cm2、mmHg（0 °C）、cmHg（0 °C）、cmH2O（4 °C）、および 2 つのユーザー定義単位。 

上部圧力：上部圧力差を自動的に補正

絶対モード：7250 は絶対圧力測定を行う 3 つの異なる方法を備えています。大気圧基準オプションは最も便利な方法であり、レンジ 15 psi（1.0 bar）以上で利用できます。また、真空基準オプション（7250xi では利用できません）では、外部真空ポンプを計測器の基準ポートに接続できます。オンボード真空センサーは、基準真空をモニターして、絶対モードでオートゼロを利用できるようにします。このオプションでは、二次大気圧基準センサーの追加の不確かさを含まないため、最低の全体不確かさを得ることができます。50 psia（4 bar）までの圧力では、永久絶対モデルも利用できます。

オートベントとオートゼロ：わずかなキーストロークで、シリーズ 7250 は試験ポートを大気に解放したり、それ自体を自動的にゼロに設定します（オートベントは永久絶対モデルには適用されません）。

試験対象装置の保護： 上下の圧力限度を設定して、試験対象装置を保護できます。‘

オプション
シリーズ 7250 は、ゲージ・モード動作用として提供したり、以下のオプションを付属して提供できます。

• 双方向装置用のオプションの真空（負ゲージ）モード、
• 絶対モード校正用のオプションの大気圧基準
• 最大 50 psia（4 bar）フル・スケールまでのパーマネント絶対レンジ（シミュレーション・ゲージ・モード動作用の風袋機能を含む）
• COMPASS® for Pressure

こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。