このガイドでは、デジタル・マルチメーターの基本構造について説明します。自分のデジタル・マルチメーターを使いこなせば使いこなすほど、その機能を最大限に活用することができるようになります。
デジタル・マルチメーターのダイヤル
これは合成画像であり、実際のダイヤルではありません。複数のFlukeデジタル・マルチメーターのダイヤルに見られる、さまざまな機能を表示します。1つのモデルでこれらの機能をすべて含むものはありません。多くのモデルでは、一部の機能アイコンが黄色で表示されます。これは、それらの測定値を選択するには、デジタル・マルチメーターの黄色の機能ボタンを押す必要があることを示します。
- オン/オフ・スイッチ
- AUTO-V/LoZ: ゴースト電圧による読み値を防止。Fluke 114に搭載
- AC電圧/LoZ:低入力インピーダンスを使用
- ローパス・フィルターを使ったAC電圧
- VCHEKTM: 電圧または導通の同時テストが可能。Fluke 113に搭載
- ACボルト
- ACミリボルト
- DCボルト
- DCミリボルト
- 温度
- 導通
- 抵抗
- 静電容量
- ダイオード・テスト
- AC、DCのアンペアとミリアンペア
- AC、DCのマイクロアンペア
デジタル・マルチメーターのボタン
これは合成画像です。ボタンの実際の取り合わせや種類は、デジタル・マルチメーターのモデルにより異なる場合があります。
- オン/オフ・ボタン
- 最小値/最大値:入力値を記憶します。値が破棄され、新しい値が設定されるとビープ音が鳴ります。ピーク最小値/最大値:監視している信号で発生する断続的または過渡的なイベントを捕捉します。非常に短い時間(マイクロ秒)の最高値を捕捉します。
- ホールド:安定した測定値を捕捉して保持します。オート・ホールド:測定値を捕捉し、ビープ音を鳴らして、後で表示できるようにディスプレイ上の測定値をロックします。新しい安定した読み値によって自動的に更新されます。
- 機能ボタン:黄色のボタンは、ダイヤル周囲にある黄色のアイコン(多くの場合、温度と静電容量)で示される二次機能を有効にします。
- メニュー・ボタン:ディスプレイのメニューに関連する機能を有効にします。
- 可聴信号:導通ブザーを有効にします。
- 相対(REL)モード:現在の読み値(デルタ)を記憶し、表示をゼロにリセットします。次の読み値に対して、測定の相対基準点を設定します。
- カーソル・ボタン:データ入力、メニュー・スクロール、表示調整、その他のタスクを可能にします。
- 周波数およびデューティ・サイクルの測定
- レンジ:手動モードに切り替え、すべてのレンジを循環します。2秒間押すと自動レンジに戻ります。
- (i)情報:ボタンを押したときに表示されている機能または項目に関する情報を表示します。
- 輝度:ディスプレイのバックライトをオフ、低、高の間で切り替えます。
- 選択:(3000FCのみ)ディスプレイで強調表示されているワイヤレス・モジュールを選択/選択解除します。1秒間押すと、選択したすべてのモジュールがメーターにバインドされ、検出手順が停止します。
- 上/下:(3000FCのみ)ディスプレイの強調表示を、ディスプレイに表示されている次のワイヤレス・モジュールに移動します。
デジタル・マルチメーターの端子
すべてのメーターにミリアンペア (mA) およびマイクロアンペア (μA) の入力端子があるわけではありません。
- A(アンペア)
赤のテスト・リード入力を以下のために使用します:- 最大10Aの電流測定。
- 電流の周波数とデューティ・サイクル測定。
- クランプの限度まで、400A以上の電流測定用のオプションmA出力電流クランプ。
- mA、μA(ミリアンペア、マイクロアンペア)
赤のテスト・リード入力を以下のために使用します:- 0μA~400mA(18時間まで最大600mA)の電流測定。
- 電流の周波数とデューティ・サイクル測定。
- 最大600A ac測定用のオプションmA出力電流クランプ。
- COM
黒のテスト・リード入力を以下のために使用します:- すべての測定。
- 回路測定またはアクセサリ用の低/負側の接続。
- あるいは、リターン端子とも呼ばれます。COMはCommonの略です。
- 電圧(V)、抵抗(Ω)、ダイオード・テスト(矢印プラス記号)、静電容量(その他の記号)、温度。
赤のテスト・リード入力を以下のために使用します:- 電圧、抵抗、ダイオード、静電容量、周波数、デューティー・サイクル、および温度(機能がある場合)の測定。
- ホール効果式電流クランプを使用する場合、クランプの赤いリードも接続可能。
重要:赤色のテスト・リード用に選択した入力端子は、ダイヤルで選択したパラメータと一致する必要があります。ダイヤルをACボルトに設定した場合は? 赤色のテスト・リードが、電流ではなく、電圧用に指定された端子に差し込まれていることを確認してください。そうでない場合、メーター、機器、技術者はすべて危険にさらされます。
デジタル・マルチメーターのディスプレイ
識別子 | 参照 | 主要 | 二次 | 利便性 | 特殊 |
1 | 桁数 | x | |||
2 | 極性(トリガー) | x | |||
3 | 導通ビープ音 | x | |||
4 | 相対(REL)モード | x | |||
5 | スムージング | x | |||
6 | 負の読み値の記号 | x | |||
7 | 高電圧入力(ACまたはDC、30V以上の場合) | x | |||
8 | オート・ホールドが有効 | x | |||
9 | ディスプレイ・ホールド | x | |||
10 | ピーク最小値/最大値モード | x | |||
11 | 最小値/最大値記録 | x | |||
12 | ローパス・フィルター・モード | x | |||
13 | バッテリー低下インジケータ | x | |||
14 | 記録モード | x | |||
15 | 測定単位 | x | |||
16 | 選択したレンジ | x | |||
17 | 高分解能モード | x | |||
18 | 自動または手動レンジ | x | |||
19 | アナログ・バーグラフ | x |